濾過フィルターの特徴と、上部フィルターが古代魚水槽に合う理由
上部フィルターを使うのは初めてなのですが、
今立ち上げているのは古代魚の水槽なので、上部フィルターの特徴（メリット・デメリット）がぴったり合っていると思い選んでみました。
上部フィルターの特徴を以下にまとめてみます
仕組み
→本体を水槽上部に置き、ポンプで水を汲み上げて、本体内の濾過槽を通り、濾過された水が水槽内に落下して戻る仕組みです。
メリット
①汲み上げられた水が空気を含みながら濾過槽を通り落下する為、酸素が水の中に多く溶け込む
→濾材に住み着いたバクテリアに多くの酸素を供給できる為、働きが良くなる。
→エアレーションが不要
→生体にも当然良い影響となり、活性があがる
②本体が水槽上部にあり、メンテナンスが楽
→ウールマットの交換が簡単なので、外部フィルターのように放置気味にならない
＝濾過能力（流量）が落ちない
外部フィルターでもこまめに掃除すればよいのですが、なかなか難しいですよね。
③本体が大きく箱状なので、カスタマイズしやすい
→濾材や吸着材、ウールマットや荒目マットなどを好みで簡単に入替えできる＝濾過能力が高くできる
デメリット
①酸素が多く溶け込む＝二酸化炭素CO2が逃げていく
→水草水槽に使われない最大の理由がこれですね。わざわざCO2ボンベ買ってきて添加するほど水草にとって重要な二酸化炭素がどんどん逃げていきます。
②水槽上部の半分が塞がれるので水槽内をいじる作業がしずらい（邪魔）
→水草水槽に使われない次の理由がこれです。こまめにトリミングしたりコケ掃除したりと常に手入れして綺麗な状態を保つにはかなり邪魔です。
③上記と同じ理由で照明が奥に設置できない
→こちらも水草水槽に使えない理由です。手前にしか照明が設置出来ないために奥がどうしても暗くなりがちです。
④吸水パイプが目立つ
→またまた水草水槽に使えない理由です。吸水パイプがとにかくデカいうえに位置が決まってしまうのでレイアウト水槽には特に向きません。
以上、特徴をまとめてみましたが
上部フィルターのデメリットはほとんど水草水槽（レイアウト水槽）に対するもので、生体メインの水槽（古代魚・大型魚や金魚水槽）にはそんなに問題にならないと思います。
そして上部フィルターと比較して、対照的な特徴を持つのが外部フィルターですね。
また、オーバーフローにして外部濾過槽を設置すればより良いと思います。濾過能力は高いし、ヒーターや温度計なんかも水槽に入れなくてよくなるし。なにより水量が大幅に増やせるのが大きいです。
ちょうど先日撤去した海水魚水槽で使っていたのオーバーフローセットが一式あったので今回もそのまま使おうか迷いましたが、やはりスペースも取るし大がかりになるので、今回の水槽にはオーバースペックだと思いやめました。
（過去記事：サイフォン式オーバーフロー自作）
まとめ
上部フィルターと外部フィルターを比較すると、長所短所が対照的なことがわかります。
濾過フィルターは特徴をおさえて、水槽によって使い分けるのがベストですね。
水草レイアウト水槽 ＝ 外部フィルター
→二酸化炭素(CO2)を逃がさない、器具が目立たない、音が静か
生体メイン水槽（金魚・大型魚） ＝ 上部フィルター
→メンテナンスが楽、酸素をよく取り込む、オーバーフローほど場所取らなくてコンパクト
海水魚水槽 ＝ オーバーフロー濾過槽
→プロテインスキマーを設置できる、ヒーター等の器具が入れられる、揚水ポンプが強力で水槽クーラーや殺菌灯に繋ぎやすい
私の中では今のところ、この組み合わせがそれぞれ一番向いていると思います。
次回、上部フィルターいよいよ設置します。
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