黒ヒゲ苔が大量発生! ~発生の原因と対策を考える~
こんばんは、松崎です。
水草水槽に黒ヒゲ苔が大量発生してきました。
このように水草にも流木にもびっしりです。
以前から少しは見かけていて少しずつトリミングしたり取ったりしていたのですが、ここ1か月で大量発生しました。
そこで黒ヒゲ苔が発生する理由とその対策方法を考えてみます。
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まずは発生の原因についてですが
黒ヒゲ苔が大量発生した理由は、リン酸が増えたからです。
リン酸は水草が成長するために必要とする栄養の一つですが、実際は水草ではほとんど消費しないそうです。
その為消費しきれないでリン酸が過剰になっていき、黒ヒゲ苔が増えていくようです。
では、なぜ家の水槽でリン酸が急に増えたのか。
その原因はコイツです ↓
別の古代魚水槽で飼育中のフラワートーマンです。
この子が人工餌に餌付かないので毎日冷凍アカムシをあげています。
そして、毎回半分以上余った冷凍アカムシを捨てるのがもったいないので、水草水槽にいるブルーエンゼルフィッシュにあげるようになったのです。この子がうちに来たのが大体1か月前なので、黒ヒゲ苔の発生時期と重なります。
冷凍餌は水の汚れが加速するんですね。魚の食いつきはすごく良いのでついあげてしまうのですが、水草水槽には毎日はあげないようにします。
また、水草を追加した際に栄養系ソイルを追加したのも原因の一つのようです。しかも残っていたADAのアマゾニアを追加したのがさらに良くなかったです。水草には良いのかもしれませんが、ちょっと栄養が多すぎますね。
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次に黒ヒゲ苔の対策ですが、以下が代表的な対処法のようです。
①木酢液に漬ける
酸性の液体で苔を枯らす方法です。木酢液が無ければ料理用のお酢でも代用可能とのこと。
ただ、注意するべきは水草自体にもかなりの負担なので、弱い水草は苔と一緒に枯れてしまう可能性もあるので注意。
②ピンセット等で直接むしる
量が少なかったり部分的には可能ですが、私の場合これだけ増えると取り切れません。さらに黒ヒゲ苔はかなり強めにくっついているので苔と一緒に葉もちぎれてしまうことが多いです。
③黒ヒゲ苔を食べる生体
サイアミーズフライングフォックスという魚が黒ヒゲ苔を食べるとよくネット情報では見かけます。オトシンクルスが細長くなったような魚なのですが、かなり大きく成長するので個人的にはあまり水槽に入れたいタイプではありません。それと何件かショップの店員さんにも質問しましたが「少しは食べてくれるけどそんなに思っているほどは食べないですよ」と言われることが多いです。
④フィルターを掃除する
リン酸は水替えではなかなか下がらないそうです。その理由はリン酸はフィルターのウールマットやろ材に蓄積しやすく、いくら水替えしてもフィルターが汚れていればリン酸がどんどん水槽内に蔓延します。まずはフィルター掃除から始める必要があります。
⑤市販の苔除去薬品
テトラのアルジミンなど各社が苔対策液を販売していますが、これらはあくまで苔の発生予防なのですでについた苔を枯らす力は弱いと思います。上記の方法で黒ヒゲ苔を取り除きつつ、これ以上増やさないようにこれらの薬品を利用することになります。ただ、注意したいのは苔系の水草(ウィローモスなど)も弱らせてしまうので、使用する前に水槽に入れている水草を確認する必要があります。
⑥リン酸吸着材を使う
これも⑤と同じく予防策ですが、リン酸を吸着するろ材をフィルターに入れて定期的に交換します。薬品よりは危険度が低いので手を出しやすいですが長く続けるにはコストがかかりますね。
うーん、こうしてまとめてみると対策法はいろいろありますが、デメリットやリスクが多いものばかりですね。
やっぱり黒ヒゲ苔はやっかいです。こんなにたいへんなら一度リセットしてしまおうかとも思います。
みなさんもまずは黒ヒゲ苔を発生させない=リン酸を増やさないように、日々の水槽管理ご注意ください。
以上、今回は黒ヒゲ苔の原因と対策方法でした。
~追記~
その後、黒ヒゲ苔対策として木酢液を使いました。
その様子を記事にしましたのでこちらからごらんください
(関連記事:黒ヒゲ苔対策実施!木酢液を使ってみました)
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